「おひとりさま」の「黙食・黙飲」

管理人@よるタン

2021年01月29日 14:08

コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言が全国の主要都市で交付されていますが、そのメインが「飲食店の営業時間短縮要請」

「飲食店の営業時間を短縮」の意味するところは「酒類販売をやめてくれ」ということでしょう。「昼になくて夜にある」ものといえば酒類くらいしかないわけで。

しかし、なぜこうも酒類が目の敵にされるのか?

考えるに、お酒の持つ「コミュニケーション促進効果」に問題があるのかと。

毒も入りにくい脳にアルコールは入りやすいという特性から、行動抑制の新皮質がマヒし、また普段抑えられている旧皮質にある子供のころからの性格が出てくる、とも言われます。

そうして声が大きくなったり、感情の起伏が多くなるなどし、本音で楽しい時間を過ごすことができる酒類ですが、こと感染性ウィルスには相性が悪い。

感染を広めてしまう恐れがあるから控えましょう、ということでしょう。それは同意します。


しかし、酒類の特性はそれだけではありません。


「マリアージュ」という言葉があるように、食事の味わいをひろげ、「美食」と言われる嗜好に欠かせないものでもあります。

お分かりになる方も多いかと思いますが、単に食事だけ黙々ととるより、そこにビール、ワイン、日本酒などの醸造酒、また焼酎など淡泊な蒸留酒などをうまく合わせれば、フレーバーといわれる鼻から抜ける香りをふくらませ、彷彿とする楽しみを与えてくれます。

これを自宅で楽しもうとすると、そこそこの酒類を揃えなくてはならず、また適正な相性なども知識がないとわかりづらく、一人では難しかったりします。

さらには独りでずっとこもりきりで過ごしていれば、食事のときくらい外で人気(ひとけ)を感じながら食べることも精神衛生上よかったりします。


そこで、食事をするお店では「おひとりさま」を迎え入れてはどうかと思います。

今はやりの「黙食」に加え「黙飲」として楽しんでいただく。

それには
・おひとりさまコース料理を用意する(一品の量を抑えて数品、あたたかいものも含めて提供)
・飲み放題は60分など短時間を用意
・カウンターやテーブルにパーテーションを設置
・個客用消毒アルコールを設置
・換気を定期的に行う
・お持ち帰り料理・飲料も用意
などがあるとよいのかと。

実際知り合いの大企業の社長さん曰く
「社員に宴会するなと言っている以上、自分が言ったとしても一人で飲むことになる。その際カウンターに仕切りがあると安心。そして一品の量が多いと一品で終わってしまうので行きづらい」とのことでした。

コース料理で、一杯目にビールで喉を潤し、和食であれば冷酒・熱燗や焼酎、洋食であればワインなどを嗜んでほろ酔いで帰れば、明日また頑張ろうという気になるのかもしれません。

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