ビール系酒類の新商品が、売れてない。 そんな中で各社既存商品のリニューアルを
「2011年春クオリティアップ」として図ってきた模様。
「のみごたえUP!」をうたってきたのは同じ「
リキュール(発泡性)① 【いわゆる第三のビールの中でも麦由来のスピリッツを加えたタイプ】」の
キリン「本格<辛口麦>」 と
アサヒの「ストロングオフ」 。
「本格辛口」については
『ホップを増量し、現行よりも「飲みごたえ」「辛口」「キレ」が高まり、より高いレベルで「本格辛口」を実現。』(キリンパンフレットより)とある。
原料の麦は旨みや重みを出すが、苦味やキレを出すのはホップ。そのホップを増量することでビールっぽい辛口感を出したということだろう。
一方ストロングオフがどう「さらにのみごたえUP!」なのかはパンフレットでもホームページでも判らずじまい。理屈屋の私としてはどうUPなのかが知りたいところ。
試飲缶をもらったので飲み比べてみた。同じ時間冷蔵庫に入れ両方蓋を開けてみる。
最初の一口が重要なのでどちらを先に飲むか迷ったが、味の強そうなストロングオフを後にして本格辛口を一口。
発売時に試飲して「新ジャンルにしては良くできている」と感心したようにビール風味な香味が良くできている。ただ既製品と飲み比べでないためにどうUPしたかはわからず。
次にストロングオフを一口飲んだ。フレーバーがない・・・。フレーバーとは鼻から抜ける香りで実は味の六割を占めているといわれるが、その麦のフレーバーが感じない。
本格辛口のほうが圧倒的にフレーバーが強いためかともう一度本格辛口を飲んだら、今度はこっちもフレーバーがない。なぜに一度で鼻が麻痺したかは謎のまま。
風邪で鼻が詰まったようなレポートですみませんが、さしあたりフレーバーを抜いた味わいで比較したところ、
本格辛口は苦味や酸味を感じ、やや平べったいものの横に味の広がりを感じる。やはりシャープな辛口といえるだろう。
そして
ストロングオフはそういった横の広がりが比較上感じられない分、アルコールという味の強さ深みが縦に直線的で、やはりストロングという名前にふさわしい。
本来糖質を60%もカットすれば、ビール類で感じる旨みが感じられなくなるものだが、それをアルコールのうまみで補っているという感じか。しかしどちらかというと炭酸の細かい麦焼酎の水割りのようだった。