アサヒ「一番麦」を試飲しました。

アサヒ「一番麦」を試飲しました。
アサヒビールの新製品、「一番麦 麦100%」を試飲しました。

チラシでは
「アサヒビールから麦100%※の新ジャンル登場!」
麦のうまさにこだわり続けるアサヒビールが
100%の自信を持ってご提案する新ジャンル。
それが、アサヒ一番麦です。

麦100%! そして 一番麦*だけを使用!

→「本格的な飲みごたえ」と「上質な麦のうまみ」を実現。
さらに「さわやかな後味」をお楽しみいただけます!




以下酒屋の話
※麦100%とは「麦芽・大麦・スピリッツ(大麦)を使用、ホップ使用量(0.5%未満)を除く」とあります。麦100%のビールにもホップは含まれていますから丁寧な表示なのですが、ビールや発泡酒にないのは「スピリッツ」ですね。

このスピリッツ混入が、ビールではなくリキュール扱いとなり「新ジャンル」のゆえんです。(のどごし生タイプの新ジャンルとは別) ちなみにこのスピリッツが加熱されているため「のどごし生」のように「生」とはうたえないわけです。

ちなみにスピリッツを入れたリキュールはビールより酒税が安いため安く販売できるというからくりです。イオンなどのPBも大半韓国産のビールにスピリッツを入れた新ジャンルとなっています。

民主党内でも「脱税だ」と「酒税を改定しろ」という意見がありますが、確かイオンの会長が民主党有力議員の親ですからそんな意見が通りますかどうか・・・。


*一番麦汁というのは『麦芽使用率50%未満の発泡酒と大麦由来のスピリッツが原料です。また、原料の発泡酒の麦汁に「一番麦汁」だけを使用していることから「一番麦」と名づけました。』とあります。

一番麦汁といえばキリンの「一番搾り」の代名詞。それは何かとキリンのHPを見ると
「ビールは普通、糖化した麦汁をろ過する工程で最初に流れ出す、渋味成分が少ない麦汁(一番麦汁)と、その後に得られる、苦みや渋味に特徴がある麦汁(二番麦汁)をブレンドし、発酵させてつくります。

その代表がキリンラガービールをはじめとする、苦みと飲みごたえのビール。それに対し、キリン一番搾りは二番麦汁を一切使わず、麦のうまさが詰まった一番麦汁だけでつくっています。良質の素材を選んで丁寧に仕込み、ろ過の工程で最初に流れ出す一番麦汁しか使わない。この麦汁の違いが、キリン一番搾りのまじりっけなしの、うまさ。上品なコクとさわやかなのどごしの秘密なのです。」

と、この一番麦はこれをパクった感が否めない・・・orz

ちなみに発泡酒とスピリッツの配合成分はわからないが、その発泡酒の半分以下の麦汁にそれを使っても、さらにスピリッツも加えてしまうとどこまで味に違いが出るかは不明。


新ジャンルのライバル商品より、「麦100%」「一番麦汁」とキリンの「一番搾り」をターゲットにしている気がする・・・。

最近知ったことですが、商業戦略には「新商品を当てて他社製品を薄める」ということがあるらしい。これはひょっとしたらキリンの看板商品の「一番搾り」にぶつけて特性を薄める戦略だったりして・・・キャ~! ま、天下のアサヒビールがそんなことはしないでしょうけど。

冗談はさておきこの「一番麦」出す理由として
『新ジャンルユーザーが求める理想の味は「ビールの味に近い」「麦のうまみ」「コクがある」に対するスコアが高くなっております』「新ジャンル主飲ユーザーは新商品を選ぶ際、特徴がわかりやすく、はっきりしいてる商品を好む傾向が高くなっております」
→お客様は味の特徴が明確で「本格的な飲みごたえ」のある新ジャンルを求めています。
→アサヒ 一番麦は、そんなお客様のニーズにお応えします!


既存商品のクオリティーアップの際、アップの内容が不明瞭と言った私にはそんなわかりやすい説明が大好きです◎


さて、長い前置きのあと試飲の感想を。

・・・ やっぱり新ジャンルでした。
下に残る麦のビールっぽさや鼻から抜けるフレーバーも、やはりビー酎的なすっきりでなめらかな感じがします。もしビールっぽさを出すのであれば、すっきりした一番麦汁より苦味を残した二番麦汁込みのほうが「らしい」気もしますが・・・。

私はビール好きなのでそうかもしれませんが、新ジャンルのすっきり感が好き!という方には、一番麦汁のより上品な麦の香味がする一番麦はうけるかもしれません。


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