キリンのノンアルコール・ビールテイスト飲料、「KIRIN FREE」が発売されましたが、あまりの人気のため品切れ、そして一時出荷停止になりました!
売りは「アルコール0.00%」。しかし今までも0.00%のノンアル・ビールは存在しました。しかしなぜ今までのノンアルを差し置き「フリー」がバカ売れしたのでしょうか。
実はノンアル飲料は、「ノンアルコール」飲料の略ではなくノン「アルコール飲料」の略で、アルコールが1%以上の飲料が「アルコール飲料」、1%未満が「ノンアルコール飲料」となります。
そしてノンアル飲料は今までアルコールを生成して、その発酵を途中で止めたり、アルコール分を抜いたりして作ります。
しかし今回の「フリー」は
「アルコールを生成しない新しい製法で実現した・・・(キリンHPより)」とあるように、
最初から完全にアルコールフリーな商品ということだそうです。
ちなみに今回の製品は酒屋はおろかメーカーさんまでこんなに売れるとは思っていませんでした。実際にキリンも需要をまかなう生産体制がとれていないから出荷規制となったわけですし・・・。
試飲もしましたが今までのノンアルと比べ劇的にうまくなったわけでもありません。
そこでメーカーさんとこんなに売れた原因を考えてみました。
①規正法により、料飲店がアルコールを提供した相手が飲酒運転すると処罰されます。そうなるといくらノンアルといっても微量のアルコールが入っていると事故が起こったときに責任を問われかねません。
実際呼気に一定量のアルコールがでなければ飲酒運転になりませんが、フリーであればその心配がゼロとなります。
②ある料飲店でお客さんから求められ仕入れることになったとき、店の方が「なぜアルコールのないビールを飲みたいかわからない」と言ってました。
これは酒類業界全般のホンネではありますが、やはりビールと比べるとフリーといえどもその味はおよびません。
しかし最近のビール→発泡酒→第3のビールと家庭での嗜好がライトに変化するなか、ノンアルビールに嗜好が近くなり、抵抗がなくなってきているのかもしれません。
味が遜色ないなかでアルコールフリーであるならば飲みたいと思ってもおかしくないかもしれません。
③罰則が段々厳しくなり、認知も高まってきて、今まで隠れて飲酒運転していた人達がそれをしなくなった分、あきらめてノンアルビールに手をだすようになったのかもしれません。
それだけビール好きな人は飲めないならノンアルに手をださないとも思うのでこれはあまり信憑性がないかもしれませんが。
とにかくノンアル新時代の到来かも知れず、これからの動向は要チェックです。