
特定保健用食品でない商品が面白い。
特定保健用食品とは
「 からだの生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、 血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、おなかの調子を整えるの に役立つなどの特定の保健の用途に資する旨を表示するものをいいます。 」で、医薬品ではないもののその認可をとるのに莫大な手間と費用がかかるとメーカーは言う。
つまり製造はともかく発売には経費がかかっており、それはもちろん販売価格にも反映されることがおおい。それが特保をとらずに特保をとった商品と同じような製造により特保の機能を消費者が(勝手に?)想像するような商品を私が勝手に注目している。
一つはOSK(小谷穀粉)の黒烏龍茶。黒烏龍茶といえば某大メーカーが特保をとっていることで有名だが、そもそも黒烏龍茶といえば
「中国福建省閩北地区で産出される烏龍茶のなかで、充分に発酵・焙煎した黒くツヤのある烏龍茶の俗称」とのことで本来は特保の保健機能成分とは関係ない。
しかし既に黒烏龍茶といえば普通の烏龍茶より身体にいいという先入観があるため、飲食店で烏龍茶というより高級感があって受けが良い。しかも特保ではないので価格は普通の烏龍茶とそんなに遜色ない。
もう一つはアサヒ飲料の「食事の脂にこの一杯。」
・ウーロン茶とプーアル茶をブレンドした中国茶飲料で、脂っこい食事と一緒に飲むのに最適な味わいです。
・ウーロン茶とプーアル茶由来のポリフェノールが、100mlあたり約30.9mg含まれています。
という商品で黒とか烏龍茶という名称は出していないが、特保商品が脂っこい食事とセットで商品訴求をしているのに対して真っ向勝負。
しかも価格は普通の飲料と同じで、さらに強いのは自動販売機で販売できること。特定の販売チャンネルでなくても同じ値段で手に入る効果がありそうな商品は食事シーンの強いともになりそうな気がする。
若かりし頃友人が官僚になろうとしていたとき、若き官僚たちはその時代にいかに自分たちが都合がいい仕組みを作り上げ、退役後天下り歩いて高給と高退職金を手にすることばかり考えていると聞き、それ以来どうも政府に施策には懐疑的で、特保についても厚生省のお役人が特保をとる企業相手に利権をはむシステムなのではないかと疑ってしまう。
特保はいい目的だと思うけどそれが政府や天下り役員の懐に入らないか、もしくは目に見える形で有効に使われてほしいと願うばかり。